鳳鳴は祖父の俳号

日記 メモ そんなの

平沢進の監視アルバイト

 平沢進が本を執筆するのでそれを監視するアルバイト。小さめの社員食堂のようなところ。はずれには売店。中央にある長いテーブルの真ん中で平沢進はノートPCに文章を打ち込んでいる。赤いブラウン管式テレビは音量を絞ってあり、ニュースを流している。まだ夜の十時くらいだ。わたしは監視とはいえ常に注視するわけにもいかずぶらぶらしている。売店はまだ営業している。UFOキャッチャーもある。そろそろ終電の時間。帰りたいのだが監視業務は続く。ラジカセの電源を入れろと指示された。ノイズ。終電を過ぎそうな時間。朝五時まで監視しろとのこと。テレビの小さな音声とラジカセからのノイズが混じる空間。他には誰もいない。