鳳鳴は祖父の俳号

日記 メモ そんなの

雇う方の理屈とは

 無職の日々が続く。父母も年金生活ゴールイン組であり、父は一時期経営者側でもあった。なので専業主婦の母はそういった苦労話を聞いているのであろう、私に対しても「もっと経営者側の事情も考えないと」というがなんだそれは。知るか。
 で中小企業で働く特に名は秘すがヨメとの話。なかなか職が見つからんと言ったら地方の仕事に対してオーバースペックなのよ、と。それに年齢のこともあるし、と。オーバースペックというよりは職歴に一致した求職がほぼないのが原因。年齢のことはわかる。そりゃ四十過ぎよりも若さあふれるピチピチの二十代の方がいいでしょう。ピチピチと言ってる時点で負け。
 ヨメの中小企業、離職率も高いらしい。給料は並以下、仕事はハード、そのくせ採用に関しては人一倍敏感であった……つまり長く働けるかどうか等。そこでスキルが非常に高い人材については他所に移られるかもしれないので採用は見送るんだと。アホか。待遇が悪ければ転職されちゃうのは当たり前で、そこを改善しないのに定着させようというのは虫の良い話。どこでもそうだというがそれでは採用事情は変わらんだろうね。会社を辞めるということは条件が見合わないの他にも家庭の事情だったり病気怪我が理由だったりと一定量は必ずあるので、それを無視して定着しそうな人材をというのも無理だろう。どのみち人材が流れてしまうのであれば、スキルの高い人を雇ってその期間は底上げをはかればいいのに。二番手三番手の人をダラダラと雇っても現状維持でしょう。
 と、経営側の気持ちになって考えてみたけど、これは流動性の高い職種や地域にしか当てはまらないね。