鳳鳴は祖父の俳号

日記 メモ そんなの

タイピスト!に出てくるゴルフボールのアイデア

 「タイピスト!」1950年代恋愛スポ根ドラマ。これ観たかったんだなあ。とってもおしゃれさん。
http://typist.gaga.ne.jp/
Populaire (2012) - IMDb
 で、舞台は1958年フランスだが決勝戦アメリカ。主人公のタイプライターがジャムるシーンがある。昔のタイプライターはキーを押すと対応するハンマーがインクリボンごしに紙を叩くしくみで、機械が操縦者の能力についてこないとハンマーどうしが絡んでしまうことがある。
 主人公のコーチが表面にフォントが掘ってあるボールのアイデアを大会に来ていたアメリカ企業に売り込むというシーンがあった。おそらくこれは1961年に発売されたIBMセレクトリックタイプライターのアイデアのことだろう。映画の中ではそのコーチが手のひらにメモした内容がテニスボールにうつったので気づくというシーンがあった。
IBM Selectric typewriter - Wikipedia
IBM100 - The Selectric Typewriter
 この辺を読んでみると、ゴルフボール型にする前はマッシュルーム型を検討していたような事を書いてあるのでフランス人が売り込んだというのはどうやらフィクションっぽい。映画の最後でこれが気になって仕方がなかったので調べました以上。

追記:
 海外のサイトを探したら、記事のコメントの方に「コンテストにIBM Selectricだったらアンフェアだよねえ、それにこの映画は1958年が舞台だからIBM Selectricはまだ出てないよ」といったことが書いてある。
http://www.retrotechgeneva.net/2012/11/regis-roinsards-populaire-speed-typing.html
 おそらく、「これは電動タイプライターIBM Selectricが登場する以前、まだ機械式のタイプライターを使っていた1958年の物語である……」といった野暮な解説かナレーションを避けてオサレに説明したのだろう。なおタイプバー(紙が左側に来たのをガシャーンと右端に戻すやつ)もなくキャリッジリターンが自動なのでさらにタイピング速度は早くなったのではないだろうか。

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