鳳鳴は祖父の俳号

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電子くじについて

 今日友達から聞いた話。

 今年度からの公共事業の入札について教えてもらった。昔は役所でくじ引きの順番を決めるくじを引いてから落札者が決まるくじを引いていたそうだが。

どこの都道府県でも同じみたいなので以下を参照。「電子くじ システム」でググるといっぱい出てくる。
http://www.nyusatsu.pref.osaka.jp/keiyaku/e-nyusatsu/garapon/garaponold.html

以前から最低入札価格というのは公開されているらしくて、この値段で入札した業者はくじ引きで決まる。
そのくじの方式は、入札者に000〜999の3桁の数字を決めてもらい、標準時の下3桁を足した番号をくじ番号とする。
入札した業者の数ですべての業者のくじ番号の合計を割り、余りが0,1,2,...の順で優先順を付けて落札者を決める、ということらしい。

こんな感じか。
n=業者の数
A=業者が決めた番号
R=標準時

(A1+R1+A2+R2+...An+Rn) ÷ n の余り Z=0,1,2,...n-1

標準時だと業者番号000番で0時ちょうどを狙って入札、という具合にある程度コントロールできるが、そのせいか知らんけど今年度からは標準時からの値ではなくてシステムが与えた000〜999の乱数になっている。
これもくじの順番を決めるくじみたいな話で、乱数加えるんなら業者の決めた番号って関係ないんじゃないの?

これ、SIerが仕様書起こして実装したと思うけど、例えばJavaなら標準の乱数を発生する関数って質はどうなんだろうか。疑似乱数でいいんだろうか。ここはひとつ役所でサイコロをふるパートタイマーでですね、雇用を創出して欲しい。というのは冗談でハードウェア乱数発生器を指定していないのかな?

あと、もちろん最低入札価格で入札した業者を乱数で選定する機能については充分検証したと思うけど、実情に合ってない気がする(地方の場合は特に)。
年間に10件の公共事業しかなくて、すべて最低価格で業者10社が入札した場合を考える。このくらい少ないと10件(=一年間)まるまる落札できない業者はけっこう出そうだ。
10社入札時に10回すべて外れる確率は 9/10の10乗=0.349で、ほぼ1/3の業者はまる一年入札できない可能性がある。
これもっと公共事業が少なくてもっと業者が多いと、連続して落札できない業者は増えるよ。
悪い想像をすると、小さな自治体によその会社がたくさんの法人名で入札すると地元の企業を潰すことができますね。機械的に判断するとそうなる。

そんなわけで前回落札した業者は次回の優先度は最低に回るというラウンドロビン方式のほうがより公平だと思うのだがどうか。理解されるかな。